TTS先端技術株式会社 代表取締役 林世強『ニューズウィーク日本版』創刊40周年特集に登場
TTS先端技術株式会社、国際的に著名な雑誌『ニューズウィーク日本版』の創刊40周年を記念した特別企画「世界に映った日本の姿」に、台湾の企業家として取り上げていただきました。10月6日 発売 このたびの「CHALLENGER(挑戦者)」特集では、
「世界初の直流給電AIサーバーを起点に、高性能・低コストな製品を通じてAI活用の可能性を広げる」
をテーマに取り上げていただきました。
このたびの丁寧で深く掘り下げた取材と記事の掲載に、心より感謝申し上げます。

本記事では、通泰克が推進するグリーンエネルギーとAI技術革新における強みをご紹介いただくとともに、林世強社長が学生時代に人工知能に魅了されたことを原点に、約20年にわたりテクノロジー業界で培ってきた経験、そして創業チームが一貫して大切にしてきた信念についても、丁寧に掘り下げていただきました。
「市場の声に真摯に耳を傾け、テクノロジーの力で企業と人々が抱える課題を解決する。」
今回の記事を通じて、通泰克の創業の原点と企業理念、そして日本と台湾それぞれの産業の強みを融合し、グリーンコンピューティングとAIの社会実装を推進することで、技術革新を産業と社会の新たな価値へとつなげていくという、私たちのビジョンをお伝えすることができました。

記事全文:
「私は大の野球好き。中学時代に清原選手やイチロー選手のファンになったことがきっかけで、日本に行きたいと思うようになりました」と語る林世強氏。
AI関連の製品やサービスの開発・販売を行うTTS(ToonTec Solutions)先端技術株式会社代表取締役を務める。
林世強(Ichiro Lin) は台湾の大学院を卒業後、日本の大学院で建築を学ぶ予定だったが、師事したいと考えていた教授が他界してしまったため、米国マサチューセッツ工科大学大学院に留学。そこで人工知能についての研究に携わり、面白さを知ったことで、この業界に進むことを決断したという。
卒業後はIBM台湾支社を経て情報セキュリティ企業に入社し、日本市場開拓のため2006年に初来日。18年にはIBM時代の同僚6人と日本で「ToonTec(トーンテック)」を設立した。コロナ禍の影響を受けて台湾へ帰国した林氏は、22年に台湾でToonTec Solutionsを立ち上げ、ToonTecと連携して事業を展開している。社名の「Toon」は、中国語で「痛」を意味する言葉に由来する。身体的な痛みに限らず、困り事や課題など、人々が抱えるさまざまな「痛み」をテクノロジーで解決したいという思いが込められている。
「大切にしているのはスピード。大手企業に肩を並べる道もありながら6人で会社を興したのは、『お客様が困っているのに、自分たちの都合ですぐ動けない』というもどかしさがあったからです」
現在は台湾、日本、香港を拠点に、AIサーバーやデジタルサイネージ、エッジAIデバイスなどのハードウェアから、文字認識や多言語対応AIチャットボットなどのアプリ、システム構築・保守まで幅広く手掛けるTTS。AIの演算環境を、ハードとソフトの両面から提供している。
なかでも、自社ブランドとして大々的に展開しているのが、高性能AIサーバー「AROO(アルー)」シリーズだ。用途や必要なスペックに応じて複数のモデルを展開し、企業ごとのニーズに対応している。
「台湾には世界のサーバーや部品メーカーが集積しており、高い技術力とコスト競争力があります。我々の強みは、台湾の製造エコシステムと日本の現場を直接つなげられる『距離の近さ』です。日本のお客様の要望を台湾の工場へ直接持ち込み、必要に応じてカスタマイズし、最新モデルをリーズナブルに提供することができます」
生成AIの登場で、世界のAIサーバーの需要は爆発的に高まっている。しかし林氏が日本の現場を回っていると、まだまだ導入に二の足を踏む企業が多いと感じるという。
「『AIを使いたいが、何から手をつければいいか分からない』『見積もりを取ったら想像の何倍もした』といった声は、非常に多く聞きます。そこで我々が始めたのが、AIサーバーのレンタルサービスです。まずは借りて試していただき、効果を感じたら本格的に導入していただければいい。そうすれば、大きな初期投資をかけることなくAI活用を始めていただくことができます」
また、AIサーバーが大量の電気を消費することも、導入の障壁になっていると語る林氏。
「これは世界共通の問題ですが、特に日本は電気料金が高く、電力コストが導入のブレーキになっています」
この課題に対し、TTSが開発したのが直流給電サーバーだ。直流給電技術を手掛けるDC POWER VIL(ディーシーパワービル)社との提携により、交流から直流への変換時の電力ロスを抑え、性能を維持しながら省エネルギー化を図る。さらに、太陽光発電など再生可能エネルギーを活用した稼働環境も構築中で、東京・世田谷と福岡の糸島サイエンス・ヴィレッジで実証実験を行っている。今後は、省電力化が求められるデータセンター市場での普及を目指すという。林氏が見据えるのは、TTSをアジアでトップレベルのAIサーバー企業へ成長させることだ。
「現在アジアでは、AIの利用は資金力のある大企業に集中していますが、本当にAIを必要としているのは、人手が足りない中小・中堅企業や、地域の医療・教育・行政の現場。コストや運用の手間を抑えて、『普通の会社が普通に使えるAI』にすること。それが、私たちのような後発企業がやるべき仕事だと考えています」
さらに、TTSの認知度を高め、AIをより身近なものにするために、スポーツのプレイヤーや観客向けのAI搭載ウェアラブルデバイスなどのコンシューマー製品の開発を進め、26年末には発売を予定している。
さまざまな挑戦を続ける林氏が事業を通じて目指すのは、台湾と日本の「橋渡し役」となることだ。
「私たちは、『両親が日本/台湾に生まれ、台湾/福岡へ移り、世界を目指す』をビジョンとして掲げています。日本のものづくりの丁寧さ、台湾のスピードと製造力。このふたつは本当に相性がいい。どちらかいっぽうでは届かない場所にも、組み合わせれば届く。それを証明していきたいですね」
🔗『ニューズウィーク日本版』特集:創刊40周年
🔗TTS先端技術株式会社




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